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[がん政策レター 2009/10/06(第1号)] がん政策サミット2009秋開催速報

配信日付:2009年10月06日

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――――――――――――――――――        2009/10/06(第1号)
■□   がん政策レター   □■                     日本医療政策機構 市民医療協議会
――――――――――――――――――        がん政策情報センター
                
がん政策レターでは、各地の「がん患者アドボケート」による活動やがん対策の好
事例を紹介し、がん医療の“均てん化”を目指します。

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■今週のレター■

[1]センター長コラム
[2]がん対策レポート
[3]インフォメーション
[4]がん対策トピックス

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[1]センター長コラム

●「がん政策レター」の創刊に際して

 みなさま。お待たせいたしました。ここに、がん政策レター第1号をお届けしま
す。

 2006年6月に成立し2007年4月に施行された「がん対策基本法」は、がん患者
の声が大きな役割を果たす形で押される形で成立しました。基本法の後、まだ不
十分とはいえ、さまざまながん対策が動きだしています。がん対策は、患者の声
を受ける形で加速していると言えるでしょう。

 国や都道府県のがん対策を決める協議会には患者、家族、遺族などの「患者関係
委員」がメンバーに入ることが普通のことになってきました。そして、このような
患者の立場の方々が、がん政策の決定プロセスに参加し、議論を活性化し、対策の
深化や予算の増額に結びつけている事例が増えています。

 このようにがん対策に参加しがん政策を提言するような活動を行う人たちを、私
たちは「がん患者アドボケート」と呼んでいます。このメールマガジンの使命は、
アドボケートに実際の活動に役立つ情報を提供していくことです。お読みいただく
ことで、(1)がん政策の現況に強くなる(2)がん対策の好事例に詳しくなる(3)がん対
策に取り組むアドボケートの姿を知る(4)自分もアドボケート活動ができるようにな
る--といった効果が出ることを目指しています。ぜひ、がん対策に取り組む知り
合いの方々にも、購読を勧めていただければ幸いです。 (センター長 埴岡 健一)

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[2]がん対策レポート

●「がん政策サミット2009秋」開催速報

 がん政策情報センターは10月3日・4日の2日間、東京都港区にて「がん政策サ
ミット2009秋」を開催した。今回で2回目となる「がん政策サミット2009秋」に
は、2日間でのべ23都府県から33人の都道府県がん対策推進協議会(およびそれ
に該当する会)の患者関係委員に加え、都道府県庁がん対策担当者、国会議員や
県議会議員が参加した。今回は、都道府県におけるがん対策条例と予算をテーマ
に、患者関係者、立法、行政、学識者による討議が繰り広げられた。

◎1日目(10月3日)
 都道府県における、がん対策条例が地域のがん医療にもたらす効果について知識
の共有が行われた。先駆的事例である島根県、高知県の条例制定にまつわるケース
スタディが紹介された。会場では、10月1日に奈良県で新たに条例が制定されたと
いう速報も共有された。また、今まさに条例策定を試みる愛媛県の取り組みの紹介
があった。会場の意見では、地域のがん対策は7割がうまく進んでいない、3割が
進んでいるという結果であった。
 「がん対策については、各都道府県でアクションプランができたが、他のテーマ
に比べ関心は低いように思われる。がん条例がすべてではないが、条例がきっかけ
となり、都道府県のがん対策が加速することも考えられる。がん対策を考える上で
、医療提供者のみならず、医療を受ける側である市民・患者の視点を取り入れる
とが大切」とがん政策情報センター長の埴岡健一はコメントした。

◎2日目(10月4日)
 この日は、都道府県の予算の仕組みについて、講演が行われた。また、仙谷由人
内閣府特命担当大臣、鴨下一郎元環境大臣は「がん対策の地域格差解消に向けて」
として、患者関係委員への期待を語った。その後、5~6人のグループに分かれ、
「明日からできる都道府県予算への働きかけ 10カ条」のテーマでワークショップ
が開催された。
 タバコ政策とアドボカシーについての講演や、欧州臨床腫瘍学会の海外研修の報
告が行われた。
 がん政策情報センター長 埴岡健一は、この日を総括して「配布した、全国都道
府県のがん予算データをよく読み、比較し、何が必要か考え行動をしてみよう。先
行する島根県を他都道府県が追いかけて、よいがん対策が全国に広がっていくこと
を望む」とコメントした。

 なお、10月5日には、がん政策情報センターが参議院議員会館会議室にて、国会
議員向けにがん政策に関する勉強会を開催した。会場に集まった議員(関係者含む)
76人に対し、がん政策情報センター長の埴岡健一より説明が行われた。また、有志
の患者関係委員15人により、地域での活動報告が行われた。
 また、超党派の国会議員の議員連盟である「国会がん患者と家族の会」の主催に
よる「がん患者関係委員のみなさまとの意見交換会」が同会場において開催された。
議員と患者関係委員有志により、がん対策における課題についての意見交換が行わ
れた。

 詳細につきましては、後日ホームページにてレポートを掲載いたします。

>>紹介記事は、近日中にウェブサイトで公開予定
http://ganseisaku.net/

>>前回「がん政策サミット2009春」開催概要
http://hpij.exblog.jp/11025973/

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●欧州の「世界がんサミット」参加レポート
 ランス・アームストロング財団が「世界がんサミット」を開催

 2009年8月24日から26日にかけて、ダブリン(アイルランド共和国)に、約
60カ国、500人超のがん対策関係者、アドボケートが集結した。ランス・アー
ムストロング財団が開催した「世界がんサミット(Livestrong Global Cancer
 Summit)」である。今回は、この模様をレポートしたい。

>>続きはがん政策情報センターウェブページにて
http://ganseisaku.net/impact/events/gan_/20091001.html

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[3]インフォメーション

●「地域発:がん対策市民協働プログラム」のページ公開

 10月1日に「地域発:がん対策市民協働プログラム」のウェブサイトがオープ
ンしました。北海道から沖縄まで、全国11地域で活動している、12プロジェクト
をご紹介しています。がん政策情報センターからアクセスできますので、ぜひご
覧ください。

>>がん政策情報センター 地域発:がん対策市民協働プログラムのページ
http://ganseisaku.net/impact/gan_coproduction/

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●2010年度「地域発:がん対策市民協働プログラム」の募集開始

 本日10月6日より、2010年度「地域発:がん対策市民協働プログラム」の募集
をはじめました。患者・市民の手による地域発のがん対策プロジェクトを募集し、
優れたプロジェクトに対し、2年間に1件最大800万円の支援を行います。ぜひ、ご
応募ください。応募の締め切りは11月2日です。詳細は、がん政策情報センター
地域発:がん対策市民協働プログラムのウェブサイトをご参照ください。

>>2010年度「地域発:がん対策市民協働プログラム」募集のページ
http://ganseisaku.net/impact/gan_coproduction/about.html

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[4]がん対策トピックス

 がん政策情報センターでは、47都道府県の喫煙率を掲載しました。
 がん医療などにおける地域間格差の「見える化」(可視化)が、格差の「均て
ん化」を促すと期待されます。今後とも、がんアドボカシー活動に役立つデータ
をお届けしていく予定です。

>>47都道府県の喫煙率を掲載しました
http://ganseisaku.net/gap/data/gan/nations/tobacco/smoking/

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日本医療政策機構 市民医療協議会 がん政策情報センターでは定期的にメールマ
ガジンを配信しております。
配信の停止をご希望の方は、下記事務局まで、連絡してください。
今後とも当機構の活動へのご支援を何とぞよろしくお願い申し上げます。

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がん政策レター 2009年10月6日号(第1号)

発行所	:日本医療政策機構 市民医療協議会 がん政策情報センター
発行人	:埴岡 健一
編集長	:湯澤 敦子 グレイス

住所	:〒103-0014 東京都中央区日本橋蛎殻町2-5-3
Tel	:03-5614-7796
Fax	:03-5614-7795
E-mail	:gan_newsletter@healthpolicy-institute.org
Web	:http://ganseisaku.net/
	 http://www.shimin-iryou.org/

Copyright(c) 2009 日本医療政策機構 市民医療協議会 がん政策情報センター
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●がん政策レターを購読ご希望の方は下記アドレスに連絡ください。
gan_newsletter@healthpolicy-institute.org
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