配信日付:2009年11月03日
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ―――――――――――――――――― 2009/11/03(第3号) ■□ がん政策レター □■ 日本医療政策機構 市民医療協議会 ―――――――――――――――――― がん政策情報センター がん政策レターでは、各地の「がん患者アドボケート」による活動やがん対策の好 事例を紹介し、がん医療の“均てん化”を目指します。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■今週のレター■ [1]センター長コラム [2]がん対策レポート [3]インフォメーション [4]がん対策トピックス [5]がん対策ニュース ―――――――――――――――――――― [1]センター長コラム ●学会と患者関係者の美しき連携 10月23日、横浜で開催された日本癌治療学会学術集会の会長シンポジウム「がん 医療改革に向け、学会と患者が共にできること」の共同座長を務めました。「がん 対策の“見える化”(可視化)」「医療従事者の確保と育成」「がん難民対策(切 れ目のない医療の実現)」の3つのテーマについて、患者さんとお医者さんがペア になって一緒に発表。会場には数十人の患者関係者が招待されており、学会員には 事前に意見聴取のアンケートが実施され、まさにみんなで一緒に考える形に。話は 「医療費不足の解消と診療報酬改定」まで及びました。議論の内容は7項目の提言 にまとめられ、参加者は盛大な拍手によって賛同の意を表しました。同学会は今回、 学会長であった杉山徹さんのリーダーシップにより、社会に開かれ、患者と対話す る学会の姿を示しました。こうした方法が受け継がれ、さらに他の学会にも広がっ ていくことが期待されます。 このたび、がん政策情報センターのウェブサイトに、都道府県別の2008年度がん 予算詳細データをアップしました。これは、貴重な情報です。今まさに都道府県で は来年度予算策定の大詰めの段階となっています。この資料を、自分の地域に必要 と思われるがん予算を提言するために活用してください。(センター長 埴岡 健一) >>がん対策に関する都道府県の取組 http://ganseisaku.net/practices/archives/budget/gan_local/gan_torikumi_21.html ―――――――――――――――――――― [2]がん対策レポート ●沖縄現地レポート(1/3):広がる沖縄版患者サロン がんに関わるさまざまな思いを自由に語り合う「ゆんたく広場」 がん対策が全国でも遅れている沖縄県で、2008年9月に発足した「県がん診療連 携協議会」。対応の遅い行政に代わり、地域の先導役として着実に実績を重ねて いる。会に後押しされ、活動の輪も少しずつ広がってきた。 >>続きはこちらにて http://ganseisaku.net/practices/reports/kanja/gan_20091102.1.html ●沖縄現地レポート(2/3):がん診療連携協議会が活性化 「がん募金」「がん患者必携」の実現性高まる 県がん拠点病院でもある琉球大学医学部付属病院で2009年9月4日に開かれた第2 回県がん診療連携協議会。「開かれた会議」が原則とあって、毎回、患者や家族ら さまざまな傍聴者も出席し会の進行を見守っている。 >>続きはこちらにて http://ganseisaku.net/practices/reports/kanja/gan_20091102.2.html ●沖縄現地レポート(3/3):県内で初のタウンミーティング開催 患者から予想以上に多数の“声” 2009年9月5日、がん政策の現状や課題を語り合う「第1回県のがん政策に関する タウンミーティング」が浦添市のてだこホールで開かれた。県内のがん患者と家族 、医療や行政関係者ら約50人が一堂に集まった。公の場で、がん政策やがん医療に 関する思いや疑問、要望などを広く語り合う、県内初のミーティングだ。 >>続きはこちらにて http://ganseisaku.net/practices/reports/kanja/gan_20091102.3.html ―――――――――――――――――――― [3]インフォメーション ●「地域発:がん対策市民協働プログラム」、多数ご応募ありがとうございます 患者・市民の手による地域発のがん対策プロジェクトを、10月6日~11月2日に募 集しました。全国より、20件上回るご応募をいただきました。誠にありがとうござ います。応募用紙を順次拝見しておりますが、皆様の熱意が紙面からも伝わってき ます。 選考は、外部有識者らで構成される選考委員会が行います。選考の結果は、12月 中旬までに応募者の皆さまにお知らせし、がん政策情報センターのウェブで公開す る予定です。今しばらくお待ちください。 >>「地域発:がん対策市民協働プログラム」のページ http://ganseisaku.net/impact/gan_coproduction/ ―――――――――――――――――――― [4]がん対策トピックス ●平成21年度のがん対策に関する都道府県別の施策と予算額を掲載しました がん政策情報センターが47都道府県庁に一定の様式で「がん対策に関する都道府 県の取組」について問合せをし、回答をいただいた42の都道府県について、掲載し てあります。各都道府県のがん対策について、その詳細を知る貴重なデータとして ぜひご活用ください。 >>がん対策に関する都道府県の取組 http://ganseisaku.net/practices/archives/budget/gan_local/gan_torikumi_21.html ●中部地方・9県の市区町村別のがん標準化死亡比を掲載しました がん標準化死亡比は全国を100として算出していますが、がんの種類によって地域 間の格差に特色があります。例えば今回掲載の静岡県では、「がん全体」でみると、 どの市区町村も概ね100以下ですが、「肝臓がん」でみると県東部を中心に115を超 える地域が多くみられます。このように、今後も各都道府県内のがん医療格差を「見 える化」するデータをお届けしていく予定です。 >>市区町村別のがん死亡率 http://ganseisaku.net/gap/data/gan/cities/ ●「奈良県がん対策推進条例」を掲載しました 奈良県の9月定例県議会において、議長を除く43議員の提案により全会一位で可決 され、10月9日に施行されました。都道府県のがん対策条例では、島根県、高知県、 新潟県、神奈川県、長崎県に次ぐ6番目の制定となります。今後も患者や市民と、医 療提供者、行政、立法、メディア、民間とが六位一体となり、全国各地でがん対策条 例の制定が進むことが期待されます。 >>奈良県がん対策推進条例 http://ganseisaku.net/practices/archives/law/gan_local.html ―――――――――――――――――――― [5]がん対策ニュース >>がん検診、受診率3~4割台と低迷 内閣府調査(読売新聞、10月31日) http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20091031-OYT1T00792.htm >>癌の“見える化”に向けて7項目の提言(日経メディカルオンライン、10月26日) http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/gakkai/sp/jsco2009/200910/512863.html >>「がん募金」6億円集まる、島根難病研究所、県内6病院へ(中国新聞、10月24日) http://www.chugoku-np.co.jp/Health/An200910240227.html >>学会が「がん難民」の解消で提言 専門医養成や予算増を(47NEWS、10月22日) http://www.47news.jp/CN/200910/CN2009102201000952.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 日本医療政策機構 市民医療協議会 がん政策情報センターでは定期的にメールマ ガジンを配信しております。 配信の停止をご希望の方は、下記事務局まで、連絡してください。 今後とも当機構の活動へのご支援を何とぞよろしくお願い申し上げます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ がん政策レター 2009年11月3日号(第3号) 発行所 :日本医療政策機構 市民医療協議会 がん政策情報センター 発行人 :埴岡 健一 編集長 :湯澤 敦子 グレイス 住所 :〒103-0014 東京都中央区日本橋蛎殻町2-5-3 Tel :03-5614-7796 Fax :03-5614-7795 E-mail:gan_newsletter@healthpolicy-institute.org Web :http://ganseisaku.net/ http://www.shimin-iryou.org/ Copyright(c) 2009 日本医療政策機構 市民医療協議会 がん政策情報センター ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●がん政策レターを購読ご希望の方は下記アドレスに連絡ください。 gan_newsletter@healthpolicy-institute.org ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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