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[がん政策レター 2009/12/15(第6号)] “患者参画”への確かな一歩、学術集会のレポート

配信日付:2009年12月15日

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■□   がん政策レター   □■         日本医療政策機構 市民医療協議会
――――――――――――――――――        がん政策情報センター
                
がん政策レターでは、各地の「がん患者アドボケート」による活動やがん対策の好
事例を紹介し、がん医療の“均てん化”を目指します。

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■今週のレター■

[1]センター長コラム
[2]がん対策レポート
[3]インフォメーション
[4]がん対策トピックス
[5]がん対策ニュース

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[1]センター長コラム

●がん医療の「値段」に関心を持ちたい

 12月2日に開催された「がん対策推進協議会」において、「平成22年度診療報酬
改定におけるがん領域に関する提案について」が審議され、一部、修正のうえ、長
妻昭・厚生労働大臣に提出されることになりました。そして、大臣に12月4日に届
けられました。「診療報酬」とは、医療行為を行ったときに医療機関に支払われる金
額のことで、いわば医療の「値段」です。患者のために良い医療を行ったときに、
報酬上で報われるようにすることが、医療の質を高めるために重要とされています。

 この提案書は、まず、がん分野の診療報酬を増額すべきと提案しています。また、
その際の具体的テーマの例として27項目を列挙しています。素案は、がん対策推進
協議会の「提案書取りまとめ担当委員」14人が作成しました。ボトムアップで作り
上げた提案書です。手前味噌で恐縮ですが、私はその取りまとめ責任者をしていま
す。昨年度のワーキンググループは、「平成22年度がん対策予算に向けた提案書~
元気の出るがん対策~」を舛添要一・前厚生労働大臣に提出しましたが、今年度は、
議論の範囲をがん予算に限らず、がんに関する診療報酬改定やさまざまな制度改正
にまで広げています。

 診療報酬改定の具体的な内容を審議するのは厚生労働省の中央社会保険医療協議
会(中医協)です。12月11日の中医協では、がん領域の審議が行われる予定で、中
医協事務局の作成したペーパーと、がん対策推進協議会の提案書が資料として提出
されました。時間切れで審議は16日に順延となりました。医療現場において必要な
がん医療の改善が進展するかは診療報酬がどうなるかの影響が大きいため、みんな
でその行方を注視することが大切です。(センター長 埴岡 健一)

「平成22年度診療報酬改定におけるがん領域に関する提案について」は、「WAM
NET」のサイトにて、「第155回 中央社会保険医療協議会 診療報酬基本問題小委員会
資料(平成21年12月11日開催)」のうち、「資料3:がん対策等について」をクリ
ックすると、閲覧することができます。

>>WAM NET
http://www.wam.go.jp/

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[2]がん対策レポート

●第47回日本癌治療学会学術集会のレポート:“患者参画”への確かな一歩

 2009 年10月22日から24日の3日間、横浜で開催された第47回日本癌治療学会
学術集会では、患者と医療者による共同講演、展示場での患者アドボカシーのブー
ス設営など、これまでの学術集会のイメージを塗り替えるような取り組みが見られ
ました。なかでも患者さんや支援者を招待する「がん患者・支援者スカラーシップ
プログラム」は画期的な試みでした。

>>第47回日本癌治療学会学術集会のレポート
http://ganseisaku.net/practices/reports/domestic/gan_gakkai_47.1.html


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[3]インフォメーション

●がん患者意識調査、ご協力ありがとうございました

 がん患者さんやそのご家族を対象としたアンケート調査を実施しました。12月11
日現在、1470件のご意見をお寄せいただきました。ご協力ありがとうございました。
このアンケート調査は、がん患者さんやご家族の生の声を集め、それらを集計・
分析し、真の課題や政策意識を客観的に浮かび上がらせることを目的としています。
集計結果は2010年1月中旬に、がん政策情報センターホームページにて、プレスリ
リースの形で発表する予定です。ご期待ください。


●「地域発:がん対策市民協働プログラム」愛媛プロジェクトよりお知らせ

 がん患者を支える家族のための『家族塾』を開催します。勇気と希望をもって笑顔
で支えるために、家族が知っておきたい情報を学びます。
対象:がん患者・家族・一般の方
日時:12月20日(土)13時30分~15時30分
会場:四国がんセンター 3階研修室
参加無料(事前申込不要)

詳細については下記ホームページをご参照ください。

>>「愛媛プロジェクト」のページ
http://ganseisaku.net/impact/gan_coproduction/2009/ehime/ehime.html


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[4]がん対策トピックス

●四国・九州地方12県の「市区町村別のがん標準化死亡比」を掲載しました

 がん標準化死亡比は全国平均を100として算出しています。がんの格差は都道府
県の間だけでなく、県内の市区町村の間にも存在します。また、がんの種類によっ
て格差に特色があります。今回で全国のデータが出揃いましたので、様々な比較が
可能になります。自分の住んでいる地域のがんの現況を知って、アドボカシー活動
に役立ててください。
 
>>市区町村別の標準化死亡比
http://ganseisaku.net/gap/data/gan/cities/


●がん対策関連情報

>>平成20年患者調査の概況が公表されました(厚生労働省、12月3日)
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kanja/08/index.html

>>「平成22年度予算編成上の主な個別論点(医療分野)」に対する見解について
(厚生労働省、11月27日)
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000002shz.html


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[5]がん対策ニュース

>>医師養成体制強化で補正予算112億円(医療介護CBニュース、12月13日)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091213-00000001-cbn-soci

>>全国拠点病院の相談窓口利用1割どまり 周知進まず(毎日新聞、12月12日)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091212-00000050-mai-soci

>>たばこ税「日本に引き上げ余地」 WHO報告(日本経済新聞、12月11日)
http://www.nikkei.co.jp/kaigai/eu/20091209D2M0805S09.html

>>魚沼市、子宮頸がんワクチン助成 大平市長(読売新聞、12月11日)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/niigata/news/20091211-OYT8T00115.htm

>>喫煙と大腸癌(がん)の関連性が明らかに(日本経済新聞、12月10日)
http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20091210hj000hj

>>日本のたばこ価格、先進国で最低 WHOが報告書(47ニュース、12月9日)
http://www.47news.jp/CN/200912/CN2009120901001024.html

>>市区町村のがん検診予算伸びず 交付税2倍でも倍増1割(朝日新聞、12月9日)
http://www.asahi.com/health/news/TKY200912090204.html

>>民主、たばこ増税容認へ 環境税には反対(日本経済新聞、12月7日)
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20091208AT3S0702G07122009.html

>>乳がん検診の新勧告、米上院は「無視」(日本経済新聞、12月7日)
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20091206AT2M2603P06122009.html

>>たばこ増税 禁煙促進で健康守りたい(琉球新報、12月6日)
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-153812-storytopic-11.html

>>診療報酬0.4%引き上げ 厚労政務三役が要求方針(産経新聞、12月4日)
http://sankei.jp.msn.com/life/welfare/091204/wlf0912040130000-n1.htm

>>2010年度からのたばこ税引き上げを決定=政府税調(ロイター、12月4日)
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-12785720091204

>>扶養控除、国・地方とも廃止、たばこ増税検討(日本経済新聞、12月4日)
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20091204AT3S0302B03122009.html

>>診療報酬「3%以上引き上げ」を緊急提言(薬事日報、12月4日)
http://www.yakuji.co.jp/entry17448.html

>>女性がん検診事業、27市町村で未実施(医療介護CBニュース、12月3日)
http://news.goo.ne.jp/article/cabrain/life/cabrain-25445.html

>>がん情報サイト:情報共有へ hpの使用研修会 (毎日新聞、12月3日)
http://mainichi.jp/area/osaka/news/20091203ddlk27040454000c.html

>>たばこ増税、1本2~3円軸 政府税調10年度方針(朝日新聞、12月3日)
http://www.asahi.com/business/update/1203/TKY200912030398.html

>>たばこ価格千円に 厚労省がん対策協が提言(共同通信、12月2日)
http://www.47news.jp/CN/200912/CN2009120201000253.html

>>がん対策推進協「日本のがん対策のリーダー」(医療介護CBニュース、12月2日)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091202-00000005-cbn-soci

>>がん:緩和ケア病棟、入院待ち最高60人(毎日新聞、11月30日)
http://mainichi.jp/area/okinawa/news/20091130rky00m040004000c.html


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日本医療政策機構 市民医療協議会 がん政策情報センターでは定期的にメールマ
ガジンを配信しております。
配信の停止をご希望の方は、下記事務局まで、連絡してください。
今後とも当機構の活動へのご支援を何とぞよろしくお願い申し上げます。

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がん政策レター 2009年12月15日号(第6号)

発行所	:日本医療政策機構 市民医療協議会 がん政策情報センター
発行人	:埴岡 健一
編集長	:湯澤 敦子 グレイス

住所	:〒103-0014 東京都中央区日本橋蛎殻町2-5-3
Tel	:03-5614-7796
Fax	:03-5614-7795
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Copyright(c) 2009 日本医療政策機構 市民医療協議会 がん政策情報センター
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