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[がん政策レター 2009/12/29(第7号)] 患者委員らが要望書を長妻大臣に提出、協議会レポート

配信日付:2009年12月29日

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――――――――――――――――――        2009/12/29(第7号)
■□   がん政策レター   □■         日本医療政策機構 市民医療協議会
――――――――――――――――――        がん政策情報センター
                
がん政策レターでは、各地の「がん患者アドボケート」による活動やがん対策の好
事例を紹介し、がん医療の“均てん化”を目指します。

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■今週のレター■

 2009年最後のレターになります。10月の創刊以来、隔週配信することができま
した。みなさまの温かい支援にお礼申し上げます。来年もみなさまに有用な情報
を提供できるように、一層の努力をしていきたいと思います。引き続きよろしく
お願いいたします。 

[1]センター長コラム
[2]がん対策レポート
[3]インフォメーション
[4]がん対策トピックス
[5]がん対策ニュース

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[1]センター長コラム

●2009年のがん対策を振り返る

 2009年はみなさんにとって、どんな年であったでしょうか。さまざまな汗と涙
と喜び、そしてドラマがあったことでしょう。年末に当たり、今年のがん対策で
印象に残ったことを、いくつか思い出してみましょう。

 今年は、県議会でのがん対策に関する議論が高まった年でした。

 愛媛県では、患者の声を受けて超党派のがん議連が結成され、地域を挙げてが
ん対策を議論し、がん対策条例を作ろうとする動きが高まりました。これまで6
県2市でがん条例の制定が済んでいますが、10年早々に、愛媛県や徳島県でもが
ん条例が誕生しそうです。地方議会の議員からの、がん政策情報センターへのが
ん条例に関するお問い合わせも、このところ増えています。患者・市民が主体と
なり、立法府、行政府、医療提供者、民間・産業界、メディア――などを巻き込
んでがん対策を活性化していく“六位一体”モデルが、浸透していっていること
を実感することができます。

 国の予算と診療報酬のあり方に関して、患者参加が大きく進んだ年でもありま
した。

 2月には、がん対策推進協議会の提案書作成ワーキンググループ(以下、ワー
キンググループ)によって、タウンミーティングが東京と仙台で開催されました。
ここでの意見やアンケートの結果などを踏まえて、3月19日、舛添要一・前厚生
労働大臣にがん対策予算に関する提案書が手渡されました。
 12月には、がん対策推進協議会が、がん診療報酬に関する提案書を長妻昭・
厚労大臣に提出しました。診療報酬を議論する審議会である中央社会保険医療協
議会(中医協)では、それを参考に議論が行われました。国の予算と診療報酬
の決定プロセスに、患者、医療現場、地域の視点が入ってきたのは、新しいこと
です。提案が実際に反映された範囲はまだ一部に留まりますが、今後の進展が期
待されます。

 09年10月は、5年間のがん対策推進基本計画の折り返し点でした。「がん対策は、
遅々として進んでおる」というのは仙谷由人・内閣府特命大臣の口癖で、たしかに、
その歩みは不十分です。それでも、患者アドボケートのネットワークは着実に広が
っており、成果も出はじめています。来年は「がん対策は進んでおる」と言えるよ
うになることを願って、新年を迎えたいと思います。(センター長 埴岡 健一)


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[2]がん対策レポート

●第11回がん対策推進協議会のレポート

 2009年12月2日、第11回がん対策推進協議会が開かれました。協議会には、5
人の患者関係委員をはじめ、19人の委員が参加。2010年度がん対策予算、がん
対策推進基本計画の中間評価などについて、大幅に時間を延長し活発な議論を
展開しました。

>>第11回がん対策推進協議会のレポート
http://ganseisaku.net/practices/reports/domestic/gan_kyougikai/11.html


●第47回日本癌治療学会学術集会のレポート 後編:基本法施行から2年半が経過

 2009年10月22から24日、「第47回日本癌治療学会学術集会」がパシフィコ横
浜(神奈川県横浜市)にて開催されました。2009年のテーマは「がん治療への
目線」で、がん医療の現状と課題について患者・家族、医療提供者、行政、メ
ディアが、それぞれの視点から議論を交わすプログラムが随所に見受けられま
した。

>>第47回日本癌治療学会学術集会のレポート 後編
http://ganseisaku.net/practices/reports/domestic/gan_gakkai_47.2.html

>>第47回日本癌治療学会学術集会のレポート 前編
http://ganseisaku.net/practices/reports/domestic/gan_gakkai_47.1.html


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[3]インフォメーション

●2010年「地域発:がん対策市民協働プログラム」が決定しました

 2010年「地域発:がん対策市民協働プログラム」が決定しました。厳正なる審査
の結果、24件の応募の中から4件を採択し、新しく追加しております。今回の採択
では、新たな試みが2点行われています。

1.愛知県内からの2プロジェクトについて、相乗効果を期待し、統合して1プロ
  ジェクトとして採択
2.新規分野として、全国対象の就労支援のプロジェクトを採択

 この結果、既存の継続プロジェクトでは、北海道、宮城県、大阪府、高知県、新
規採択のプロジェクトでは、静岡県、愛知県、沖縄県、および全国の合計8プロジ
ェクトが進行することになりました。個別プロジェクトの詳細につきましては地域
発:がん対策市民協働プログラムのページよりプレスリリースをご参照ください。

>>地域発:がん対策市民協働プログラムのページ
http://ganseisaku.net/impact/gan_coproduction/


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[4]がん対策トピックス

●北海道、東北地方 1道6県の「都道府県別がん検診受診率」を掲載しました

 がん対策推進基本計画(2007年6月 閣議決定)において、がん検診の受診率が
欧米諸国に比べ低いことも踏まえ、5年以内に、50%以上(乳がん検診、大腸がん
検診など)とすることを目標としています。その目標達成のためには、がん検診受
診率の格差を解消することも必要です。がん検診受診率も県内の市区町村の間にも
存在します。自分の住んでいる地域のがん検診受診率の現状を知って、アドボカシ
ー活動に役立ててください。
 
>>都道府県別がん検診受診率
http://ganseisaku.net/gap/data/gan/prefectures/kenshin/stomach/


●がん対策関連情報

>>がん対策推進協議会からの提案書 提案書掲載(厚生労働省、12月22日)
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/12/s1207-9.html

>>「地域医療再生臨時特例交付金」(地域医療再生基金)(厚生労働省、12月18日)
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000000398g.html

>>西ノ島町に島根県内23番目のがんサロン「西ノ島町乳がんサロン」が誕生しま
 した(島根県、12月17日)
http://www.shimane-gan.jp/index.html

>>第11回がん対策推進協議会 資料掲載(厚生労働省、12月15日)
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/12/s1202-10.html

>>広島県がん対策推進計画「アクションプラン」を策定しました(広島県、12月14日)
http://www.pref.hiroshima.lg.jp/gan-net/tori/actionplan.html


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[5]がん対策ニュース

>>府立医大病院:敷地内、来月から全面禁煙に /京都(毎日新聞、12月25日)
http://mainichi.jp/area/kyoto/news/20091225ddlk26040527000c.html

>>飲酒で乳がんリスク…ビール大瓶週7本で1.75倍(読売新聞、12月25日)
http://osaka.yomiuri.co.jp/science/news/20091225-OYO8T00705.htm

>>10年度予算:交付税増、「地方への配慮」重視 診療報酬増(毎日新聞、12月24日)
http://mainichi.jp/select/science/news/20091224ddm002010060000c.html

>>診療報酬10年ぶり増額、産科など重点配分へ(読売新聞、12月23日)
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20091223-OYT1T00820.htm

>>東北大・宮城県立こども病院 成育医療の人材育成で連携(河北新報、12月22日)
http://www.kahoku.co.jp/news/2009/12/20091222t15030.htm

>>がん患者 心身の痛みケアします(産経新聞、12月22日)
http://sankei.jp.msn.com/life/body/091222/bdy0912220717001-n1.htm

>>重粒子線がん治療施設 巨額資金調達、不安の声も(佐賀新聞、12月22日)
http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.1502576.article.html

>>がん体験談をネットで公開 NPOが記録に(日本経済新聞、12月21日)
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20091221STXKA016720122009.html

>>中山間地のがん患者 受診遅く「半年以内に終末期」(信濃毎日新聞、12月20日)
http://www.shinmai.co.jp/news/20091220/KT091219FTI090005000022.htm

>>がん患者ら交流を 旭川厚生病院、サロン開設(北海道新聞、12月19日)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki4/206311.html

>>患者さんのためになる「がん治療認定医」(医療介護CBニュース、12月19日)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091219-00000000-cbn-soci

>>診療報酬改定:「再診料」統一へ 中医協が了承(毎日新聞、12月17日)
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20091217ddm002040080000c.html

>>がん対策「優先度も議論しておくべき」(医療介護CBニュース、12月16日)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091216-00000012-cbn-soci

>>子宮頸がん もう怖くない 日本にも予防ワクチン(中日新聞、12月15日)
http://www.chunichi.co.jp/article/technology/science/CK2009121502000138.html

>>がん診療連携拠点病院:「相談窓口利用」1割 (毎日新聞、12月13日)
http://mainichi.jp/select/science/news/20091213ddm041040040000c.html

>>環境税やたばこ増税「政治案件」宙に浮く 税調(日本経済新聞、12月13日)
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20091213AT3S1201M12122009.html


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日本医療政策機構 市民医療協議会 がん政策情報センターでは定期的にメールマ
ガジンを配信しております。
配信の停止をご希望の方は、下記事務局まで、連絡してください。
今後とも当機構の活動へのご支援を何とぞよろしくお願い申し上げます。

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がん政策レター 2009年12月29日号(第7号)

発行所	:日本医療政策機構 市民医療協議会 がん政策情報センター
発行人	:埴岡 健一
編集長	:湯澤 敦子 グレイス

住所	:〒103-0014 東京都中央区日本橋蛎殻町2-5-3
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