活動レポート~地域から生まれる好事例2009~(抜粋版:大阪)
2008年大阪府がん対策推進計画によれば、大阪で暮らす私たちの「乳がん検診受診率」は、全国ランキングの中でも下の方に位置しています。
全てのがんのなかで、女性罹患率のトップは「乳がん」です。だから、乳がん検診を勧める活動はいろいろと行われています。しかし残念なことに、「乳がん」を告知された女性へのフォローはほとんど行われていないのではないでしょうか。
検診受診の啓発とともに、がんと告知された人・されるかも知れない方へのフォローも必要なのです。
私たちはすでに『検診クチコミ・プロジェクト』という事業を手がけています。今後も大阪市の後援や事業の委託、イベント主催などを通して活動の厚みを増していく考えです。
・『乳がん手帳』を通じて、乳がんの全般的な知識を提供したい。
・『乳がん手帳』を通して、治療の自己決定を支援したい。
・『乳がん手帳』を通して、乳がんと診断された方を支え合うコミュニティを築きたい。
・『乳がん手帳』を、病気と折り合いをつけて治療に臨む賢い患者への指南書としたい。
・乳がんに関する基礎的な知識を、誰もが知っている状態をつくりたい。
・乳がんで死なない為に「乳がん検診受診が重要」ということを徹底して伝えたい。
・乳がん検診の受診と早期発見を通して「乳がん死」を減らしたい。
・乳がんと告知された場合でも、サポートする人が存在するという「安心感」を提供したい。
・「リーダーさん座談会」を通して、コミュニティを形成したい。
・リーダーからピンクリボン運動家へと育つ道筋をつくりたい。
これらの目標を達成するために、がん患者とその家族、医療や行政に携わる人々、地域の方々とつながりながら本プロジェクトを進めていきます。
・「検診クチコミ・プロジェクト」の説明会等に多くの県民が参加する。
・イベント「市民フォーラムおおさか」で、多くの県民が説明を聞き、プロジェクトに参加する。
・クレオ北「女性と健康セミナー」で、県民がチラシを受け取り、説明を聞き、プロジェクトに参加する。
・クレオ南「ピンクリボンセミナー」で、県民がチラシを受け取り、説明を聞き、プロジェクトに参加する。
・クレオ中央「フェスタ」で、県民がチラシを受け取り、説明を聞き、プロジェクトに参加する。
・コミュニティプラザ平野で、「デジタルマンモグラフィ検診」を受けにきた時に、県民がチラシを受け取り、説明を聞き、プロジェクトに参加する。
・QOL”輪唱”兵庫の講演を県民が聴講する。
・イベント「天音祭」で、県民がチラシを受け取り、説明を聞き、プロジェクトに参加する。
・「プロジェクト・リーダーさんの座談会」に県民が参加する。
・プロジェクト協力者の名簿が完成する。
・以上のような動きを通して、結果的に乳がん検診受診が啓発され、習慣化される効果を目指しています。
私たちは、地域の皆さんとコミュニケーションの場を設けます。インターネットなどを通して発信される私たちの動向に、どうぞご注目ください。
・2009年8月:本プロジェクトの記録映像制作の打ち合わせ、イベント、講演などの準備をはじめました。
・8月:株式会社千趣会にプロジェクトを説明し、ウェブサイトを通じて『乳がん手帳』を100冊提供しました。
・9月:「検診クチコミ・プロジェクト」 広報物を制作します。
・9月:チラシ8000枚を配布します。(9月~12月:毎月2000枚配布)
・9月27日:「市民フォーラムおおさか」にて説明会3回開催、告知チラシ配布。リーダーさんとお友達の名簿づくり開始します。
・9~10月:マスコミ、情報誌等へのプロジェクトの告知を行います。(朝日新聞の「地方『タウン』コーナー」、NHK大阪、毎日放送の 「ちちんぷいぷい」、ケーブルTV、OSAKAほっとタイム、ジアスニュース、大阪市の情報誌「いちょう並木」、Osaka City Work、地域情報誌「平野タウン」、大阪市の情報誌「クレオ」など)
・10月:「啓発キット」の送付を開始します。(年内発送・総数450人)
・10月:お友達名簿の作成を開始します。
・10月3日:クレオ北での「女性と健康セミナー」にて、広報チラシを500枚配布し、随時説明します。
・10月4日:「QOL”輪唱”兵庫」にて講演を行います。広報チラシを300枚配布し、随時説明します。
・10月11日:「天音祭」にて、広報チラシを500枚配布し、随時説明します。
・10月15日:クレオ南での「ピンクリボンセミナー」にて、広報チラシを50枚配布し、随時説明します。
・10月25日:コミュニティプラザ平野での「デジタルマンモグラフィ検診」イベントにて、広報チラシを100枚配布し、随時説明します。
・11月14日:リーダーさん座談会を行います。
・12月:クレオ中央での「フェスタ」にて、広報チラシを300枚配布し、随時説明します。
・12月:リーダーさんとお友達の名簿を完成させます。
本プロジェクトは、私たちが進めます。(かっこ)内は所属を表しています。
・廣田 好美(クールカフェ)
・脇田和幸(ブレストクリニック医院長、乳腺外科医)
・田中 伸子(乳がん患者会「虹の会」代表)
・森 節子(乳がん患者会「虹の会」事務局長)
・豊田京子(こぐま文案社)
・瀬口萌子(こぐま文案社)
・石田 肇(275研究所)
・太田憲冶(クリエイトシステム)
・世古貴久(セコットランド)
・明石洋子(スタジオアイズ)
・仲田万里子(イラストレーション)
・勝矢 かずみ(大手前病院売店 寺西商店・代表)
・廣田 恵子(クールカフェ)
体験から生まれた『乳がん手帳』をこれからも育てます。
乳がんという病気に対して、地域としての備えが整う日を目指します。
自分が乳がんであると告げられた時は、「これからどうなるのだろう」という不安でいっぱいになりました。心の準備も情報もないのに、治療に関する重要な選択を迫られて困惑したのを覚えています。乳がん検診受診の啓発が進めば、がんが見つかり告知を受ける人も増えます。自分の乳がん体験をふまえ、告知直後の人に的を絞った手伝いをしようと決めました。
グラフィックデザイナーとして広告業界で働いていますから、情報をわかりやすく伝えるノウハウを持っています。そこで仲間を募り告知から退院までの流れを時系列に沿って整理したガイドブックを作成しました。こうして生まれたのが『乳がん手帳』です。
直接手渡せる『乳がん手帳』をもとに、ウェブサイトやコミュニティサイトを開設して活動の場を広げてきました。今後は昔ながらのコミュニケーションである“クチコミ”に着目して共に働く仲間を増やしながら、乳がんに関する基礎的な知識を誰もが持っている環境の整備に力を注ぎます。
(廣田 好美:クールカフェ)
・乳がん患者会「虹の会」
・茶屋町ブレストクリニック
・275研究所
・財団法人 大阪市女性協会・クレオ大阪
・財団法人 日本対がん協会
・大阪市大手前病院売店
以下の予定でプロジェクトを進めます。
8月 | 上旬 |
NHKロケ・取材 リストアップの準備 |
中旬 |
実施スケジュール、全体の打ち合わせ 広報チラシなどの製作者と打ち合わせ |
|
下旬 |
「広報チラシ」制作 説明会などのスケジュール調節 |
|
9月 | 上旬 |
「広報チラシ」デザイン完成 内部会議 |
中旬 |
「広報チラシ」印刷物アップ、発送手配 「啓発キット」デザイン制作 |
|
下旬 |
イベント「市民フォーラムおおさか」にてプロジェクト説明会 スピーチ準備 「啓発キット」デザイン完成 |
|
10月 | 上旬 |
イベント「兵庫QOL輪唱」にてスピーチ 「啓発キット」デザイン完成 |
中旬 |
「天音祭」にて広報活動、説明会実施 内部会議 |
|
下旬 | 座談会広報 | |
11月 | 中旬 |
プロジェクト・リーダ−さんの座談会 内部会議 |
12月 | 中旬 | 内部会議・事業報告会 |
本プロジェクトへのお問い合わせは、下記までお願いいたします。
・申請代表者氏名:廣田 好美
・E-Mail:info@new-techou.com